コラム
私の大相撲ダイジェストVol.4
2018年09月07日
9月8日(日)から今年の秋場所(九月場所)が東京両国国技館で始まります。
「私の大相撲ダイジェストVol.4」は、「私が見た歴代横綱パート2」です。
1 今場所の展望
なんと言っても、8場所連続休場中の横綱稀勢の里が進退を掛けた場所で復活なるかが最大の注目です。
夏巡業も最後まで参加し、8月31日に行われた横審の稽古総見では、横綱鶴竜や大関豪栄道と互角に渡り合い、解説者の舞の海をして今場所は期待できると言わしめました。
また田子の浦部屋で大関高安と三番稽古をこなすだけでなく、阿武松部屋に出稽古に行き平幕の阿武咲と三番稽古を行い、更には二所の関一門連合稽古に参加して、玉鷲を指名して9勝1敗でした。
馬力、左押っつけ、突き放しが戻り、自信も気力も戻ってきたように思えます。
涙の復活を期待せざるを得ません。
今場所のもう一つの目玉は、先場所初優勝の関脇御嶽海の大関昇進なるかです。
11番勝てば、3場所合計33勝で大関当確です。
他は、先場所途中休場の 横綱白鵬、鶴竜は怪我の具合はどうか、大関栃の心は角番を脱するかどうかです。
再入幕二場所目の阿武咲も注目です。
また再入幕の貴ノ岩もどれだけやれるか楽しみです。
なお、昨年暮れに脳内出血で倒れ療養中だった二所ノ関親方(元大関若島津)が二所ノ関連合稽古に元気な姿を見せました。良かったです。
2 今場所の一押し
他の注目は、小結玉鷲、同貴景勝。
また学生出身の遠藤(日大)、豊山(農大)、朝乃山(近大)、北勝富士(日体大)も面白いですが、東西の幕尻の石浦(日大)、嘉風(日体大)もどう盛り返すか楽しみです。
3 私が見た歴代横綱パート2
① 双羽黒(北尾)(昭和61年11月~、小生31歳)
三重県、立浪部屋、優勝なし。
親方と喧嘩して、廃業。後にプロレスラーになるも大成せず。惜しかった。
② 北勝海(保志)
(昭和62年7月~、小生31歳)
北海道、九重部屋(横綱北の富士)、横綱千代の富士の弟弟子、優勝8回。
現理事長、八角親方(部屋)。
弟子―北勝力、隠岐の海、北勝富士。
兄弟子千代の富士との猛稽古で横綱の地位を獲得し、九重部屋全盛期を誇った。出足の鋭さは天下一品だった。
③ 大乃国(昭和62年11月~、小生32歳)
北海道、放駒部屋(大関魁傑)、優勝2回。
芝田山親方(部屋)。
名は体を表す。でかかった。
④ 旭富士(平成2年9月~、小生36歳)
青森県、大島部屋(大関旭国)、優勝4回。平成初の横綱。
伊勢ヶ濱親方(部屋)。
弟子―日馬富士、照の富士、宝富士。
美しい横綱だった。
⑤ 曙(平成5年3月~、小生38歳)
ハワイ、東関部屋(高見山)、優勝11回。
初の外国出身横綱。引退後、プロレスラー。
⑥ 貴乃花(貴花田)(平成7年1月~、小生40歳) 東
京都、二子山部屋(大関貴ノ花)、優勝22回。貴乃花親方(部屋)。
弟子―貴景勝、貴ノ岩、貴源治、貴公俊。
兄弟で横綱になり若貴時代を築く。優勝22回の平成の大横綱。
膝を負傷して臨んだ武蔵丸との優勝決定戦で勝利した後に見せた鬼の形相に、総理大臣杯を授与した小泉首相は、「感動した。」と言葉を添えた。
⑦ 三代目若の花(若花田) (平成10年7月~、小生43歳)
東京都、二子山部屋、優勝5回。
実業家、タレント。
ワンチャンスで横綱になる幸運があったが、かえって引退が早まった。名大関で良かった。
⑧ 武蔵丸(平成11年7月~、小生44歳)
ハワイ、武蔵川部屋(横綱三重ノ海)、優勝12回。
武蔵川親方(部屋)。
⑨ 朝青龍(平成15年3月~、小生48歳)
モンゴル、高砂部屋(大関朝潮)、優勝25回。
21世紀初、モンゴル出身初の横綱。実業家、国会議員。
スピード、切れ味は抜群、時間前の集中力は他を寄せ付けないものがあり、一人横綱朝青龍時代を築いた。
4 現役横綱
① 白鵬(平成19年7月~)
モンゴル、宮城野部屋、優勝40回。
内弟子―石浦。
② 日馬富士(平成24年11月~)
モンゴル、伊勢ヶ濱部屋、優勝9回。
引退。
③ 鶴竜(平成26年5月~)
モンゴル、井筒部屋、優勝5回。
④ 稀勢の里(平成29年3月~)
茨城県牛久、田子の浦部屋、優勝2回。
5 次回は、「私の見た名大関」をお届けします。
以上