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河北オーレ2017年3月掲載記事 教えて!橋本先生!「終活の第一歩」

2017年03月30日

河北オーレ2017年3月掲載記事 教えて!橋本先生!「終活の第一歩」

教えて!橋本先生!「終活の第一歩

Q: わたしども夫婦には子がおりません。
高齢者と言われる年齢になり、終活という言葉も耳にしますが、何から始めたらよいでしょうか。
(相談者)60代・男性

A: まずはお2人で遺言書を作成したらいかがでしょうか。
たとえば夫が先に死亡したとき、遺言書がないと、妻のほか、夫の親や兄弟姉妹、甥や姪が相続人になります。
妻が自動的にすべてを相続するわけではありません。
遺産分割で揉めることもありますので、遺言で「誰に何を相続させるか」を決めておきましょう。
また、認知症になるなど、自分たちだけで生活を維持するのが難しくなったときにどうしよう、という心配もあるかと思います。
その場合、紙面の都合上、詳しくは書けませんが、任意後見契約や家族信託、財産管理契約、死後事務の委任契約などが考えられます。
なお、昨年、高齢者から将来の葬儀費などを預かっていた法人が預託金を流用して破産したという事件がありました。
任意後見契約等は判断能力や体力が弱った後のことを他人に託すものです。
あなた方が安心して人生を全うするのをサポートしてくれる信頼できる人、法人を慎重に選んでいただきたいと思います。


以上