メールマガジン 2022年9月号
2023年09月28日
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◆◇◆ 官澤綜合法律事務所メールマガジン◆◇◆
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2022年9月26日
こんにちは、官澤綜合法律事務所です。
秋の交通安全運動が実施されています。
自転車や歩行者の事故、車両の追突事故が増えているようで、
マナーやルールを守り気をつけていても突然事故に巻き込まれることもあります。
事故に遭い困った際にはまずは弁護士へ相談してみてください。
さて、メールマガジン2022年9月号をお届けします。
ぜひご一読ください!
◆目次◆————————————–
1、法務コラム「身元保証について(後)」 浅倉稔雅弁護士
2、ピアノのおすすめ(クラシック編) 翠川洋弁護士
3、10月12日法務セミナー開催のご案内
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■ 【法務コラム】 「身元保証について(後)」 浅倉稔雅弁護士
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※本コラムはメールマガジン2022年8月号で配信した「身元保証について(前)」の続きです。
4 民法改正の影響
(1) よくある相談
「民法改正によって、身元保証の場合の責任の限度額(極度額)を定める必要があることになったと聞きましたが、どれくらいの金額にすれば良いのでしょうか。」という相談を今も受けることがあります。
(2) 民法改正と身元保証
民法改正により、一定の範囲に属する不特定の債務を主たる債務とする保証契約であって、保証人が法人でないもの(個人根保証契約)は、保証人の責任の限度となる「極度額」を書面又は電磁的記録で明記しなければ、無効となることとされました(民法465条の2、民法446条2項・3項)。
この「極度額」は、保証契約締結の時点で確定的な金額を定めておく必要があると言われていますので、「極度額は月給○月分」との記載ではなく、原則として具体的な金額を記載すべきということになります。
(3)相談に対する考え方
極度額の定め方は悩ましく、あまりに高い金額を定めると、そもそも身元保証人になる人がいなくなってしまうおそれがあります。
他方で、労働者の職務の内容によっては、機密情報に触れたり、高額な金銭を管理する等、あまりに低額な極度額にするのは悩ましい場合もあると思います。
個人的な感覚では、月給半年分から1年分程度を目安に具体的な金額を決めるくらいが妥当ではないかと思います。
前述したように、そもそも身元保証人の賠償額が減額される傾向にあることからすると、あまり高額な極度額を定めても、実際の賠償が期待できないことも多いことも考慮すべきです。
(4)身元保証書の廃止について
なお、身元保証人の賠償額が減額される傾向にあることや、身元保証人になってもらえる人がいないだけで優秀な労働者を雇えなくなるデメリットもあること等から、今後は身元保証書の提出を求めないことにするという方針も考えられると思います。
会社としては、メリット・デメリットを考慮した上で、身元保証に関する今後の方針を決めていく必要があります。
(弁護士 浅倉稔雅)
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■ ピアノのおすすめ(クラシック編) 翠川洋弁護士
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独断と偏見に満ちたおすすめシリーズですが、いよいよ音楽編です。
今回はおすすめのピアノ演奏をご紹介します。
1 気分を上げる
◆2009年ヴェルビエ音楽祭でのユジャ・ワン「メンデルスゾーン ピアノ協奏曲第1番」
(YouTubeへのリンクは差し控えますが、「ユジャワン メンデルスゾーン」で検索すればすぐにヒットします。)
私のメンデルスゾーン愛については、ずいぶん以前に事務所のコラムに書いたことがあります。(https://www.kanzawa-lo.com/column/219/)
そんな私が太鼓判を押します!
メンデルスゾーンが22歳で作曲した曲を、当時22歳のユジャが弾きまくるのですが、この日のユジャには音楽の神様が降りてきています。
「これがメンデルスゾーンだ!」という幸福感に満ちた演奏です。
演奏はかなりスリリングに始まります。
自分のパートが始まるや、ユジャは手綱の外れた競走馬のようにとんでもないスピードで飛び出しますが、ピアノにオーケストラが追いつけず、どうなることかと見ていてハラハラしてきます。
ところが、バラバラになりそうな寸前、(おそらく指揮者クルト・マズアの一喝によって)ピアノと伴奏の息が合い始め、そこからは自由奔放に弾きまくるユジャをオーケストラが必死に支え続けます。
まさに快演。
現在のユジャは、アスリート並みの肉体にマイクロミニとピンヒールという豪快な風貌に進化していますが、この当時はまだ華奢であどけなさも残っています。
不機嫌そうな冒頭から、だんだんノリノリの「のだめ」化していくユジャの表情の変化も、ツンデレ好きには萌えポイントだと思います(笑)
20分弱の曲なので、風呂上がりにでもビール片手にご視聴下さい。
絶対幸せになれます。保証します。
なお、ユジャ・ワンの超絶技巧の一端は、同じ音楽祭でのアンコールでも発揮されています。
「ユジャワン ペトルーシュカ」で検索してみて下さい。
のだめがコンクール本選で「きょうの料理」の着信音と混ざってヘロヘロになった曲ですが、ユジャは息もつかせぬ勢いで弾き切ります。
2 癒やされたい
◆エミール・ギレリス「ベートーヴェン ピアノソナタ第31番」
ロック一辺倒だった私がクラシックの曲を聴くようになったのは、20歳を過ぎてからのことでした。
そのためか、地味な曲でも抵抗なく受け入れることができました。
ベートーヴェンのピアノソナタには「月光」や「熱情」など有名曲がたくさんありますが、私が気に入ったのは、グルダが演奏する30番のソナタでした。
最後の変奏はまるで星が降ってくるかのようで、不思議な浮遊感に包まれます。なんでこんなきれいな曲が地味な扱いなのか不満でした。
他方、同じ後期の傑作でも31番、32番は、すごい音楽なんだろうなと思いつつも、今一つ良さがわかりませんでした。
ギレリスが亡くなる直前に演奏した31番のソナタを初めて聞いたのは、FM番組でのことでした。
ずいぶんゆっくりした演奏だなと思いながら耳にしているうちに、その場から離れられなくなりました。
この曲が初めて胸にしみました。
すぐにCDを購入し、何度も何度も聞きましたが、心がささくれ立っているときも、気分が落ち込んでいるときも、聞けば必ず癒されます。
一音一音愛おしむように弾き進み、祈りのようなフーガで終わる。
曲も演奏も清浄の極致だと思います。
3 番外編
◆ディヌ・リパッティ「バッハ 主よ、人の望みの喜びよ」
これはもう人類の至宝の一つとして特別枠です。
古い録音で音はよくないし、なんのてらいもない淡々とした演奏です。
曲も至ってシンプルです。
それなのにこの演奏の何がこれほど人の心を打ち続けているのか。
これを聴いて何も感じない人がいるとは思えません。
リパッティの録音は(おそらくすべて)パブリックドメインになっているので、ネットで探せば無料で聞くことができます。
(弁護士 翠川洋)
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■ 10月12日法務セミナー開催のご案内
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開催は終了しました。
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■ あとがき
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メールマガジン配信担当 総務課のWです。
当事務所のメールマガジンをお読みくださり誠にありがとうございます。
内容はいかがでしたか?
内容についてのお問い合わせやご感想は当事務所までお気軽にお寄せください。
セミナーでじっくり聞いてみたいテーマやメルマガ法務コラムで取り上げてほしい、
ちょっとした法的な疑問などもぜひお知らせください!
最近はヒガンバナや萩の花が綺麗に咲いており、秋らしさを感じます。
宮城県花、仙台市花は「ミヤギノハギ」です。
萩にもたくさん種類があるようですが、仙台市民の私も萩といえば「ミヤギノハギ」の紫の花を思い浮かべます。
コロナ陽性者が少し減ってきて旅行や宿泊の割引も再開されていますが、身近な植物に親しみのんびり散歩をするのも趣深い秋の楽しみかもしれません。
散歩の際にも交通事故にはくれぐれもお気をつけて。
今月のメルマガは以上です。
次回は10月25日頃配信予定ですのでお楽しみに!
「ここに相談にきて良かったと思ってもらえる事務所」をモットーに、
笑顔で迅速かつ良質なサービスを心がけておりますので、
何かお悩みのことがあればお気軽に御相談戴ければと思います。